藤浪、プロ22年目番長から投球術学ぶ
阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=が21日、長野オリンピックスタジアムで練習に参加。DeNAのエース・三浦大輔投手(39)から、“一流の投球術”を学ぶ考えを示した。20日に入ったブルペンでは左打者を想定した投球練習を行うなど「対左打者対策」も進めている。
約1カ月間、白星から遠ざかる藤浪が、番長からヒントを得る。21日の試合が雨天中止になったため、先発予定だったDeNA・三浦の登板日は23日に。藤浪はローテーション通り、23日のDeNA戦(横浜)に先発。16日の楽天戦(Kスタ)で投げ合った田中に続いて、相手チームのエースと対決することになった。
報道陣から、エースと投げ合うことで成長につながるか?と問われると「パワプロじゃないんで成長しないですよ(笑)」。大好きなテレビゲームを引き合いに出して笑いを誘ったが、「学ぶべきところはあります」とプロ22年目の三浦から熟練の投球術を参考にする考えだ。
197センチから繰り出される最速153キロの直球とカットボールで打者を圧倒する藤浪と、140キロ前後の直球と変化球のコンビネーションで打たせて取る三浦。タイプこそ違うが「三振だけじゃなくて、打ち取る方法も考えないといけない」と課題を挙げるルーキーにとって、これ以上ない教材になりそうだ。
ブルペンでは被打率・323と苦戦する「対左打者対策」も進めている。これまでは右打席に打者を立たせることが多かったが、20日のブルペンでは左打者を立たせて投球練習を行った。
「たまたま最初に左打席に立ったのでそのまま投げただけです」。サラリと受け流したが、3度目の対戦となるDeNA打線が左打者を並べてくることが予想されており、準備に余念はない。
この日は悪天候の中、キャッチボールやダッシュで汗を流した。「別に投げるわけじゃないので関係ないです」。23日の登板に向けて調整は順調だ。
初めて訪れた長野の印象を聞かれて、真っ先に口にしたのは「信州そば」。名物のそばをかきこんで、決戦の地・横浜へ向かう。