「ＤｅＮＡ６‐４阪神」（２３日、横浜）

　ただいま！とばかり、弾丸をかっ飛ばした。阪神連敗の中で見いだす光明は新井良の復活アーチ。その時点では、ブランコの２ランで先制され、たちこめた暗雲を払いのけた。

　三回先頭。２ボールから三浦の抜けたチェンジアップを左翼席へ運んだ。追撃の６号ソロ。５月２０日西武戦以来、２０戦６２打席ぶりの一発が停滞する猛虎を活気づけた。

　「昨日タコって、きょうもタコったら、何してるんだとなる。自分のスイングをすれば結果は出る。これを続けていきたい」。１０日に打撃不振で登録抹消されたが、リーグ戦再開に合わせて１軍復帰した。再出発の前日２２日は好機で凡退。無安打に終わっただけに、期するものがあった。

　試合前に和田監督から「状態は悪くない。自信を持てばいい」と激励され、第１打席で結果を出した。

　「１本出たのは良かったけど、気を引き締めていきたい」。試合後は表情を崩すことなく、次戦を見据えていた。