和田監督、長さんのために連敗脱出だ!
連敗を止める。必ず止める‐。今季ワースト5連敗中の阪神・和田豊監督(50)が24日、富山出発前の羽田空港で、泥沼の連敗地獄に終止符を打つ決意を示した。負の連鎖を断ち切るべく、和田タクトで勝利への道筋を切り開く。
「5連敗しているという雰囲気ではないんだけど、事実としてはそう。まずは止める。止めないことには始まらない。これがひとつひとつ増えていくと、どんどん重くなっていくからね」。貯金8。3位・広島を8ゲーム離しているとはいえ、残り80試合を考えれば、悠長に構えている余裕はない。
一日も早い白星こそが、底なし沼から脱却するための近道。「連敗することもあるだろうけど、早く止めないといけない。思い通りにいかないこともたくさんあるだろうけど、チーム全体で危機感を持ってやっていることは確か。明日にも止める。そういう気持ちでやっていきます」と必勝態勢を敷いて中日戦に挑む。
勝たなければならない理由がある。2年前の6月28日。当時の渡辺長助チーフスコアラーが、富山市内のチーム宿舎で急逝した。「あの時は言葉が出なかった。寝る時間も惜しんで、仕事をしてくれた方。選手にも思いがあるだろうし、そういう思いを込めた試合になる」。空から見守ってくれる長さんのためにも‐。タテジマが一丸となって竜を打ち砕く。