西岡、セ初選出球宴で“感謝”見せる!
マツダオールスターゲーム2013のファン投票結果が24日、発表され、阪神からは西岡剛内野手(28)と鳥谷敬内野手(31)が選出された。3年ぶり6度目、セでは初選出となる西岡は、会見で「投票してくれた人の顔をつぶさないように」と“男気”宣言。鳥谷はWBCで見せた“奇跡の二盗”の再現を狙う。
虎の躍進を引っ張る男からにじみ出るプロ意識、そして男気‐。2位に約12万票差をつけて選出された西岡は「お祭りの試合と思われるけど、真剣に投票してくれた人の顔をつぶさないように」と力を込めた。ロッテ時代の2010年以来、3年ぶり6度目の球宴はファンに感謝の思いを届ける舞台になる。
「3年ぶりに日本に帰ってきて、どういうシーズンになるんだろうと不安を抱えていましたけど、頑張っていたらファンの人に支持されるんだなと思った」と会見で語った背番号7。メジャー挑戦に失敗し、不退転の決意で臨んだ新天地でのシーズン。交流戦終盤に打率は落ち込んだが、不動の1番としてチームを引っ張ってきた。
他球団の二塁手と比較しても、すべての面でリーグトップの成績を残してきた。中間投票の時点で2位以下を大きく突き放し、2年間の屈辱を見返す活躍を野球ファンが認めていた。だからこそ「選ばれたのは光栄。ファンの方がプレーを見て、その思いを投票していただいたと思っている。感謝したい」と第一声でその思いを口にする。
ロッテ時代に初選出された05年当時は「そこまでレギュラーではなく若手として試合に出してもらって、選んでもらった。周りの選手に刺激された記憶がある」と明かした。ただ今回は実績を積み、名実ともにセの主力選手として夢舞台に上がる。
「楽しんで野球ができる。野球の原点に返れる。プロ選手として幸せだし、光栄なこと」。シーズン中ではチームの勝利を優先するため、カウント、状況など、制約の中でバットを振らなければならない。だがオールスターでは一切のリミットを設けずにプレーすることができる。
緊張、重圧から解き放たれ、感性の赴くままにプレーできる球宴は、また違った西岡剛をファンに見せる機会。さらに3戦目は被災地の福島県いわき市で開催されることもあり「一生懸命、頑張りたい」と誓う。
現在、チームは5連敗中。23日のDeNA戦後に「今は辛抱するしかない」と語ったが、本人は一発を含む3安打を放ち、上昇気配を見せている。球宴までの残り20試合を全力で戦い抜く‐。そして野球ファンのために、夢舞台で背番号7が暴れ回る。