水谷コーチ特打指令…新井よ振りまくれ

 阪神の水谷実雄チーフ打撃コーチ(65)が26日、金沢での中日戦が雨天中止になり、甲子園に戻って新井貴浩内野手(36)らリーグ戦再開後に調子が上がらない選手に打ち込みを課す考えを明らかにした。

 約3週間ぶりに本拠地・甲子園へ帰還する和田阪神。試合のない27日の後、広島と3連戦、7月2日から巨人との3連戦に臨む。前日に連敗を5で止めて聖地に帰ることができるのは好材料の一つ。だが、水谷コーチは「この1週間くらい甲子園におるんか。その間にしっかりやらせにゃいかん」と語気を強めた。

 その言葉が指すのはゲームをやりながらの打ち込みだ。遠征先ではどうしても場所や時間が制約されるため、ゲームでの打撃を修正する時間は試合前のフリー打撃しかなかった。甲子園に戻れば室内練習場があり、早出特打を行うことも可能。そして名伯楽が指名したのは新井兄弟だ。

 「新井はやらせないかんタイプ。打ち込んで良くなる選手やから。それは良太も一緒よ」と水谷コーチ。新井はリーグ戦再開後、12打数2安打と、4月下旬から維持していた好調ぶりにやや陰りが見える。

 開幕から本拠地でのゲーム前には欠かさず打ち込んでいただけに、スイング量を増やして輝きを取り戻させる方針。新井本人も「(甲子園で)仕切り直し」と語っており、久々の聖地で本来の姿を取り戻す。

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