和田監督ベタ褒め!救援陣0封リレー
「阪神4-3広島」(29日、甲子園)
阪神は今季7度目、6月だけでも4度目となるサヨナラ勝ち。チームの粘り、そして劇的勝利を呼び込んでいるのが、猛虎が誇る強固な救援陣であることは間違いない。
「毎度だけど、それが一番大きな要因。メッセを五回で降ろして、その後の投手が1点も取られず、最後までしのいでくれた。それがあってのサヨナラだと思う」。和田監督も絶対の信頼を置く救援陣に、賛辞の言葉を惜しまなかった。
指揮官が打った勝負手。2点を追う五回無死一、三塁で先発・メッセンジャーに代打・今成を送った。「あそこは勝負と感じて、一気に行った」と和田監督。結果、大和のセーフティースクイズなどで同点に追いついた。指揮官の決断。救援陣の存在が、その勝負手を可能としていた。
6月はチーム防御率3・20。その中で福原を筆頭に、安藤、加藤、筒井、渡辺という5投手は6月の防御率1・05と安定感は抜群だ。守護神・久保の不在で、抑えは日替わりの状態だが「後ろにつないでいこうという気持ちで、みんなやっている。それが、いい方向に出ている」と福原は言う。
その中で、和田監督は先発陣の奮起も促した。「ビハインドの試合が多く(空気が)重くなっている。やはり先行逃げ切りで、しっかりとした試合を何試合か続けていかないと」。強固な救援陣が、先発陣の安定を導く。その時、目指す頂がはっきりと見えてくる。