鳥谷、好機の微妙なアウト判定に絶叫

 「阪神0‐2広島」(30日、甲子園)

 阪神・鳥谷は微妙な判定を淡々と振り返った。「判定どうこうはないですよ。アウトになれば、アウトなんで」。それでも、その瞬間の表情は試合後の言葉とは裏腹だった。

 セーフなら、試合の行方は分からなかった。2点を追う八回。1死から今成、西岡の連続安打で前田健から好機をもぎ取った。大和凡退後、速球をはじき返した鳥谷の打球は三遊間へ飛んだ。これに飛び込んだ堂林が一塁へ送球。駆け込んだ鳥谷の足が完全に早いように映ったが、白井塁審の判定はアウト。キャプテンは絶叫してその場に立ちつくし、久慈一塁ベースコーチもジェスチャーを交えて悔しがった。

 セーフなら満塁でマートン。逆転劇の期待も膨らんだが、敗戦後、悔しさを引きずる様子はなかった。前田健から初回に中前打を放ち、三回2死一、二塁の好機ではルイスの美技に阻まれたものの、左中間に鋭い打球を放った。「アウトになったんで」。切り替えの早さも、鳥谷らしかった。

 この試合で連続試合出場は1246試合まで伸び、歴代4位の飯田徳治(国鉄)と並んだ。新人時代の04年9月9日・ヤクルト戦を起点とする大記録にも「個人的なことは関係ない」。首位攻防を演じるチームに主眼に置き、2日からの巨人戦を見据えた。

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