能見、首位攻防第1R「ゼロに抑える」

 2位の阪神は2日から本拠地・甲子園で首位巨人との3連戦に臨む。初戦先発の能見篤史投手(34)は1日、甲子園での投手練習に参加し、必勝を期した。球宴でも、初出場となる藤浪のサポート役に名乗りを上げたエースが、首位攻防戦の第1ラウンドを制し、2戦目先発・藤浪の援護とする構え。2・5ゲーム差で相まみえる伝統の一戦がヒートアップする。

 期待と重圧‐。それらを背負い、なおも結果を示すのがエースと呼ばれる男の宿命だ。「勝つためにどうするかを、いろいろと考えないといけない」。迎える首位攻防の巨人戦。大事なマウンドを前に、能見は必勝の決意を言葉に込めた。

 前半戦終了までに、6試合を残す巨人戦。その差は2・5ゲーム。初戦が示す意味の大きさを、エースは理解する。今季の巨人戦は2勝1敗、防御率1・88。だが、気を緩めることなどできない強力打線が相手だ。「(相手の攻撃が)線にならないようにどうするかというのが、1つのテーマ」と警戒心を強めた。

 G倒への準備に抜かりはない。「体が絞れて、対応してくれている。年齢を重ねるごとに体は変化するが、バランス的に今、いい状態で動いている」と能見は話す。

 この日はキャッチボールや短距離ダッシュ、室内での打撃練習で最終調整。「(トレーニング方法は)それが正解かは分からないけどね」としながら、自身の経験を基に好調を維持。投手にとっては過酷な夏場を迎えるが、一切の不安を感じさせない仕上がりだ。

 投球だけがエースの役割ではない。この日、監督推薦で球宴出場が決定。「(去年は)普段しゃべることのない選手と話す機会があって、本当に勉強になった」という。それだけに初出場の藤浪をサポートしたい思いが、自然と言葉に出た。

 「藤浪が初めてなので、バックアップできるところはしっかりしないといけない」。キャッチボール相手から他球団選手との橋渡し役まで、新人右腕が球宴を楽しみ、多くのことを吸収できる支援をするつもりだ。

 思いは、首位攻防戦でも変わらない。3日は、その藤浪が先発する予定。「勝つために、点を取れなければゼロに抑える。取られても最少失点で(勝利の)チャンスがくるようにしたい」。自身の勝利は、若い力への道しるべとなる。エースの覚悟が、打倒巨人の道を切り開く。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス