阪神・藤井彰人捕手（３６）が、監督推薦によりプロ１５年目で初めて球宴に出場することが１日、決まった。今季は安定した守備力に加え、打率・２７２と捕手ではリーグ上位の打撃力でチームの躍進に貢献。会見では他球団の選手と交流を深める考えを明かした。

　「出たことないんで、どんな雰囲気か分からない。楽しむと言うより、色んな選手と話をしながら聞いてみたいこともある」と笑みを浮かべたベテラン。例年、球宴期間中は家族サービスに充てテレビで観戦するのが常だった。

　だが今年は子供のころから憧れた夢舞台に立つ。「野茂さんと清原さんのイメージがある。あとは新庄さんのホームスチールとか」とオールスターの印象を口にした。「自分には縁のないものだと思っていたんで、うれしい」と喜びをかみしめた。

　球宴でも藤浪とバッテリーを組むことがあれば、大谷との対決をアシストする立場になる。「絶対に抑えたいという気持ちはない」と語った藤浪に対し、「晋太郎はああ言ってましたけど…」。苦笑いを浮かべつつも、熟練の配球で名勝負を演出するつもりだ。