藤浪球宴!虎高卒新人江夏以来46年ぶり

 阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=が、マツダオールスターゲーム2013に監督推薦で出場することが1日、決まった。阪神の高卒新人の球宴出場は1967年の江夏豊以来、46年ぶり。そして藤浪はあす3日、キャンプ、OP戦を通じて自身初の巨人戦登板となる、先発マウンドに立つ。

 超一流ピッチャーを志す藤浪に、最高の舞台が用意された。監督推薦による球宴出場が決まった。阪神の高卒新人投手では江夏以来、46年ぶりの快挙。藤浪は素直に出場を喜んだ。

 「非常に光栄です。せっかく選んでいただいて貴重な経験になるのでしっかりやりたいです」

 全セの指揮を執る原監督はこの日、2戦目での起用を明言。巨人・菅野、ヤクルト・小川との新人リレープランを披露した。これについて「ファンの方に喜んでもらえるんじゃないですか」と藤浪自身も前向きだ。

 「ストレートで空振りを取れる球も持ってないので、とりあえず、全力で自分の持ってる力を出したいです」

 抱負は控えめだが、楽しみにしていることがある。「セ・リーグの一流の方と会話するチャンスがあると思うので、いろんな考えを聞いて勉強しようと思います」。憧れの広島・前田健をはじめ、中日・岩瀬、巨人・阿部、ヤクルト・宮本。そうそうたる顔ぶれのスター選手から「一流の考え」を吸収するつもりだ。

 現役時代7度の出場経験がある和田監督は「すべてが勉強だと思う。行く前と、帰ってきた時の顔は違うと思う。大人の顔になって戻ってくるんじゃないか」とひと夏の成長に期待を寄せた。

 さらに球宴をシーズンのリベンジの場とする。プロ初対戦で2安打された日本ハム・大谷との再戦には「ファンの方は楽しみにされていると思う。対戦する機会があれば思いきってやりたいです。絶対抑えようという気持ちはないですけど、できれば抑えたいです」ときっぱり。

 対戦したい打者には初対戦で二塁打を浴びた日本ハム・中田の名前を挙げ「一度、対戦はしていますけど、対戦する機会があればもう一回、自分の力を出して勝負したいです」と目を輝かせた。

 この日は、甲子園で3日の先発に向けて汗を流した。初の中9日、初のナイター登板となるが「普通に調整するだけなので変わりないです。ナイターは涼しいと思いますし、夏は嫌いじゃないです」とクールに話した。

 「1位なので、そういう意味では特別なチームだと思う」。大谷と対戦した5月26日を最後に白星がないが、巨人に勝利を収めれば、これ以上のきっかけはないはず。藤浪が伝統の一戦から再スタートを切る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス