福留 屋外でフリー打撃再開!8月復帰へ

 左膝内側半月板のクリーニング手術を受けてリハビリ中の阪神・福留孝介外野手(36)が3日、鳴尾浜で術後初めて屋外でフリー打撃を行い、57スイングで3本の柵越えを放った。当初は復帰まで3カ月とされていたが、ここまでは順調一途。早ければ1軍復帰が8月上旬に前倒しされる可能性も出てきた。

 緩やかな弧を描いた白球が右翼席へ突き刺さった。5月28日の手術から約1カ月。患部をかばうしぐさはない。福留が負傷前とそん色ない力強いスイングを披露した。

 気分転換も兼ねて2軍残留組に加わり、術後初フリー打撃を行った。直球のマシンでは、バスターを交えてタイミングを合わせながら29スイング。右翼席へ3本の柵越えを放った。

 右腕の打撃投手からは28スイングし、逆方向へも強い打球を運んだ。各4分の計8分間。2日の室内練習場での打撃練習よりも長い時間、バットを振った。その後はブルペンに向かい、玉置の球筋を見て感覚もチェックした。

 打撃の感触や患部の状態を問われると「知らん。歩いているから大丈夫なんじゃない。トレーナーが順調と言っているなら順調でしょう」。本人は言葉を濁し続けたが、周囲は順調な回復ぶりを感じ取っていた。

 鳴尾浜までフリー打撃を視察に来た吉竹作戦・守備走塁コーチはケージの真後ろでスイングを見つめた。「結構、振っていたね。明るい顔になっているしね。ベテランだから本人が一番、分かっていると思う。無理しないところは、無理しないようにね」と今後の順調な回復を願った。

 報告を受けた和田監督も「だいぶ良くなってきたらしいね。ただ、すぐ(1軍に)上げられるというものでもない。段階を踏んでね」。当初は9月ごろの復帰が見込まれていたが、早ければ優勝争いの正念場となる8月上旬に1軍復帰する可能性もありそうだ。

 ここまでは焦らずに調整してきた。5月3日のヤクルト戦で負傷し、同8日に出場選手登録を抹消。同28日に手術を受け、6月5日にリハビリを始めた。

 同11日に松葉づえを外して以降は、1週間ごとにトレーニングの強度を上げてきた。この日の午前中はフリー打撃前にジョギング、サイドステップとショートダッシュを交えたトレーニングなどを消化。二塁でノックも受けた。午後からは室内にこもって計7時間、汗を流した。

 本来なら室内で行う打撃練習を屋外で行える状態になったのも、順調なリハビリがあったからこそ。悪夢の負傷からちょうど2カ月。福留の1軍復帰へ明るい光が差し込んだ。

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