坂が三塁奪取へ決意「試合が楽しい」
3試合連続マルチ安打と目下絶好調の阪神・坂克彦内野手(27)が8日、三塁の定位置奪取に向けて決意を新たにした。近鉄‐楽天と渡り歩いた苦節10年目。新井良の不振で訪れた絶好機。このチャンスを逃す手はない。
「今まで、試合に出て楽しいと思ったことがなかったんですけど、今は試合に出るのが楽しいんです。今はいい状態で結果が出て、少しでもチームの勝利に貢献できているので、これからも1試合でも多く、こういう仕事ができるように頑張ります」。沖縄出発前の広島空港。坂の顔に充実の色が広がっていた。
西岡が体調不良を訴えた5、6日の広島戦では1番に座って、2試合で9打数5安打。西岡が先発復帰した7日は、新井良をベンチに追いやり、左前適時打を含む4打数2安打。3試合で13打数7安打の打率・538。飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
田島、西川の両右腕が先発する中日投手陣。坂の先発出場は濃厚だ。攻め立てろ‐。一過性でない安定した結果と数字を残せば、定位置奪取も夢ではなくなってくる。