新井やる!あと12打点 球宴前に掛布超え
ハイペースでミスタータイガースを超える!阪神・新井貴浩内野手(36)が11日、遠征先の沖縄から空路、神戸に戻った。9日の中日戦(那覇)では4打点を荒稼ぎ。通算打点を1008まで伸ばした。お兄ちゃんが次に見据えるのは1019打点。掛布雅之がプロ15年間で残した大記録だ。
「なかなか実感はわかないけど、掛布さんという名前を聞けば、すごい数字なんだなあと感じる。ファンからミスタータイガースと呼ばれた人。自分が一番こだわってきた数字で、そういう方の記録に並べるのは光栄なこと。明日からの6試合が大切。チャンスの場面でどんどん打ちたい」
掛布超えまであと「12」。球宴まで残り6試合で到達するためには、単純計算で1試合2打点がノルマになる。ハードルは高いが、そんな欲ならいくらでも持てばいい。
「調子は上がってきている。最近、結果が出ない時期もあったけど、自分では特別悪いとは思わなかった。球はよく見えているし、ボール球も振ってなかったから」
得点圏打率・323は4番マートンを上回りチームトップ。しかし、75試合を経過して36打点は、100打点を3度経験する新井にとって、物足りないペースだ。
「記録はのちに振り返るもの。毎試合、毎打席で、次の打点を目指すだけ」。この日は神戸市内で静養に努め、6連戦に備えた。新井が前半戦で「掛布超え」を果たせば、巨人との一騎打ちはますます熱くなる。