藤浪、絶対2ケタ勝利!優勝のため狙う
2ケタが見えてきた!阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=が11日、甲子園で指名練習に参加。リーグ優勝するため、2ケタ勝利を目指す考えを口にした。すでに5勝を挙げ、目標とするダルビッシュ有(現レンジャーズ)の日本ハム入団1年目の勝ち星にも並んだ。前半戦ラスト登板となる14日のDeNA戦(甲子園)も勝利で締める。
沖縄で日焼けしたスーパールーキーは、精かんな顔つきになって甲子園に帰ってきた。シーズン75試合を終了した時点ですでに5勝(3敗)をマーク。藤浪はチームの優勝のために、ルーキーイヤーから、2ケタ勝利を目指す考えを口にした。
「2ケタ勝てればチームの優勝というか、いい成績につながってくると思うので。個人成績もアレですけど、勝ち星が付かなくても、自分の投げた試合が勝てればいいと思います」
「個人の成績よりもチームの勝利」という信念は変わらない。それでも自分が2ケタ勝つことでチームのリーグ優勝にも近づくこともまた、理解している。
前半戦終了を待たずに、ダルビッシュ(現レンジャーズ)の1年目の勝ち星(5勝5敗)に並んだ。メジャーでも活躍する右腕は、藤浪にとって憧れであり目標とする存在だが、「どうも思わないですね。それよりも自分のことなので。ダルビッシュさんがどうこうよりも、次の試合は前半戦最後になると思うので、思い切ってやりたいと思います」。そう言って見据えたのは、次回14日・DeNA戦(甲子園)だ。
「1つ勝ちが付いて、精神的に楽になった部分もありますし、思い切っていける部分もあると思います」
7日の広島戦(マツダ)で挙げた1勝は単なる1勝ではない。試合後には「自分の中で弱い部分が出た」と素直な思いを吐露した。勝てない間、もがき苦しんだが、勝利で自信を取り戻した。
プロで初めてぶつけた死球の影響もきっぱりと否定した。6月23日のDeNA戦(横浜)でブランコに死球を与えたが、「謝りたいと思いますけど、勝負の世界なので」とサラリ。強気の姿勢は崩さない。
沖縄から帰阪したこの日は甲子園で指名練習に参加。ブルペンに入り、次回登板に備えた。初のナイター登板に中西投手コーチは「球が速いし、有利。マイナスはない」と言う。チームの勝利のため目指すのは6勝目。前半戦ラスト登板を勝利で飾る。