福留8・2G戦で復帰へ!夏ロードに照準
左膝内側半月板のクリーニング手術を受けてリハビリ中の阪神・福留孝介外野手(36)が、球宴明けの2軍戦で実戦復帰し、8月2日の巨人戦(東京ドーム)での1軍合流を視野に入れて調整していることが11日、分かった。9日には2軍練習に合流。日々状態を上げている背番号8が、「夏のロード」初戦から戦列に加わり、悲願のVへチームを押し上げる。
8年ぶりのリーグ優勝に向けて正念場となる8月。首位・巨人とのマッチレースを演じる猛虎に頼りになる男が帰ってくる。後半戦最初の「伝統の一戦」で1軍合流‐。福留の戦線復帰への青写真が分かった。
実戦復帰は球宴後のウエスタン再開となる26日の広島戦(鳴尾浜)が濃厚。ここから31日のオリックス戦(北神戸)まで2軍で5試合に出場して実戦感覚を取り戻す。その後、8月2日の巨人戦(東京ドーム)で1軍に復帰する見込みだ。
黒田ヘッドコーチは実戦復帰について「状態を見ながらになるやろうけど、本人に任せている。状態がいいという報告は受けている」と話した。
福留は9日に2軍残留組の全体練習に合流。左膝に負担が掛かる守備練習やベースランニングもこなしており、実戦復帰へほぼ支障はなくなっている。慎重にリハビリを進めているトレーナーからゴーサインが出れば、一気にペースアップすることになりそうだ。
当初は9月中の復帰が見込まれていたが、驚異的な回復を見せてきた。5月3日のヤクルト戦で負傷し、同8日に出場選手登録を抹消。同28日に手術を受け、6月5日にリハビリを始めた。同11日に松葉づえを外して以降は、1週間ごとにトレーニングの強度を上げてきた。
3日には屋外フリー打撃を再開。左膝に不安を感じさせない力強いスイングで3本の柵越えを放った。5日には術後、初めて外野でノックを受けた。その後もひねる動作を加えるなど、順調にメニューを消化している。
この日も鳴尾浜でトレーニング。ロングティーなどで汗を流した。左膝の状態については「分からない。歩いているから大丈夫でしょう」と明言を避け続けているが、新しいメニューを取り入れつつ、一歩ずつ実戦復帰へ準備を進めている。
現在、福留の離脱以降固定できていなかった右翼には、今成が定着している。しかし、今成は捕手登録で守備に不安を残している。
離脱前には勝負強い打撃、守備走塁で活躍した背番号8。「夏のロード」のスタートで復帰を果たせば、和田阪神にとってこれ以上ない戦力アップとなる。