西岡「情けない」打球は野手の正面へ…
「阪神0‐6DeNA」(13日、甲子園)
阪神・西岡がベンチで思いっきりヘルメットをたたきつけた。八回1死一、二塁、藤井に一矢報いるために放った痛烈な打球も、金城のグラブに収まった。藤井を捉えながらも、ことごとく野手の正面に飛んでいく打球。フラストレーションがたまるのも無理はない。
第1打席こそ詰まった中飛に倒れたが、2打席目以降はいずれもシンで捉えた打球だった。低めの変化球を見極め、浮いたボールをしっかり捉えるお手本のような打撃。それが捕られてしまう現状に「当たりが良くてもアウトはアウトですから。今年はそういう結果が多いけど、辛抱しないと」と冷静に言う。
ただ藤井にこれで白星なしの3連敗。02年以来、11年ぶりの完封を許したことで「きょうはストレスがたまる試合。球場に来てくれたファンの方も、テレビで見ていてくれたファンの方もストレスがたまったと思う。やっている方としては情けない」と自らを責めた。西岡本人の状態は確実に上がっている。それだけに結果が伴わないのが何よりも、もどかしい。
背番号7だけでなく、マートンも新井も、主力の右打者は低めをしっかりと見極め、最後まで抵抗した。四回に5点を奪われ、西岡が「点差が開いて大胆に投げられた」と言う中でも、レギュラー陣は自らのスタイルを崩していない。この姿勢は必ず、次戦へとつながる。