藤浪、新時代の“Gキラー”襲名や
目指すは新時代の“Gキラー”襲名だ。阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)=大阪桐蔭=が13日、前半戦最後の登板となる14日のDeNA戦(甲子園)を、勝利で締める決意を示した。
黄金右腕が甲子園に戻ってくる。「甲子園なので、ファンの方も応援をしに来る。思い切ってやりたい」と藤浪。甲子園での登板は6月9日のロッテ戦以来、実に1カ月以上ぶり。ナイターではプロ初の経験となる。
それでも、この男が目指すものは変わらない。「おそらく自分が登板する前半のラストゲームだと思うので、勝ちにこだわってやりたい」。DeNAとは、これが4度目の対戦だが「お互いのことを知っている中で、自分の力を出せるようにしたい」と意気込んだ。
さらに、この日は1リーグ時代に「巨人キラー」と呼ばれた元阪神エースの故西村幸生氏の長女・ジョイス津野田幸子さん(75)が球場を訪れ、藤浪を激励した。ジョイスさんは「夢みたいです。今日は私1人ではなく、父と一緒に来たと思う」と、父の背番号「19」を受け継ぐ藤浪との初対面を喜んでいた。
西村氏の伝記本を受け取り「(19番の)誇りと重みを感じながら投げたい」と藤浪。そして「巨人を倒せばチームのプラスになるし、士気も上がる。そう呼ばれるように頑張りたい」と“Gキラー継承”を約束した。伝説は始まったばかり。まずは6勝目で自身の前半戦を締めくくる。