大和が右手中指負傷、17日出場も微妙
「阪神3‐8巨人」(16日、甲子園)
痛すぎる途中交代だった。阪神・大和が送りバントを試みた際に、ボールとバットの間に中指を挟んで負傷。詳細は明らかになっていないが、つめの付近に裂傷を負っており、17日の巨人戦の出場は微妙な状況となった。
初回無死一塁。バントの構えをした大和は、内角寄りの直球をのけ反りながら避けようとした。しかし、ボールは中指を直撃。本塁後方を歩きながら表情をゆがめた。
直後に交代。一回の攻撃中に一塁ベンチ裏で、報道陣のまともに挟んだのか?という問いにうなずくと、険しい表情で足早にクラブハウスへ向かった。中指に巻かれたガーゼは血でにじんでいた。
和田監督は「あしたの状態もまだ分からないのでね」と話すにとどめたが、長期離脱は避けられそうだ。黒田ヘッドコーチは「打撲だろう。あした(の出場)は投げられるか。今の時点では抹消はない」と話した。大和も試合後に「大丈夫です。(つめは)割れていません」と話した。
大和は今季、中堅のレギュラーに定着して開幕から全試合に先発。打率・262、0本塁打、18打点で、リーグ1位の25犠打、同3位の13盗塁も記録していた。守備では広い守備範囲で何度もチームを救う場面もあり、攻守で欠かせぬ存在だ。最悪の事態を避けられたことは、痛恨の敗戦を喫したチームにとって何よりの朗報となった。