お祭り気分、返上だ！阪神・新井貴浩内野手（３６）が１８日、神戸市内から球宴第１戦の地・札幌へ移動。伊丹空港の搭乗ゲートで、球宴中の“無休トレ”を誓った。

　「後半戦に向けて、追い込むつもりで練習しますよ。肩周りの強化と体幹（トレーニング）は毎日やる。試合前にダッシュもやる。体がキレているので、継続してやっていきたい。ゆっくりするつもりはないですよ」

　球宴での意気込みを問われると、質問の意図を裏切るように、そう答えた。球宴前の巨人３連戦で、１２打数６安打１本塁打４打点と爆発。前夜は約２カ月ぶりの３安打猛打賞も記録した。チームは負け越したが全３戦で得点に絡み、一時停滞した打撃は完全復調。本来なら球宴期間中にホッと一息つきたいところだが、「後半戦！後半戦！」と自身を奮い立たせた。

　シーズン再開まで６日間。パ・リーグのつわものに挑みながら、頭の中で、２４日ヤクルト戦（神宮）までの調整を逆算する。新千歳空港では日本ハム中田と遭遇。オフのトレーニング仲間とつかの間談笑したが、対戦を、楽しみたい‐とは語らず。緊張の糸を張り巡らせたまま、札幌、神宮、いわきと転戦していく。

　「せっかくだから、大谷君とは勝負してみたい。結果？ヒットを狙ってもしょうがないでしょ」。球界を席巻する超新人から景気づけの一発を狙う。試合前からガンガンに追い込む異例のスタイルで、お兄ちゃんが祭典を盛り上げる。