和田監督、後半戦開幕へ「初心に返る」

 開幕の地で追撃の号砲を鳴らす。阪神・和田豊監督(50)が23日、開幕モードで24日からのヤクルト2連戦に臨む決意を示した。甲子園で球宴出場組を除く全体練習を行った後、空路で決戦の地・東京に入った虎将。連勝発進で巨人追撃の足場を固める。

 一塁側アルプス席から、無人の聖地を眺める横顔が自然と引き締まった。後半戦開幕前日。胸の高鳴りを覚えながら、努めて冷静に和田監督が言葉を選んだ。

 「節目。再スタート。神宮での後半戦開幕はプラスに考えたい。もう一回、開幕ぐらいの気持ちでね。リセットして、初心に返って。同じ気持ちでスタートできるのは大きいね」。時計の針を4カ月巻き戻し、神聖かつ厳かな気持ちで、再スタートの一戦に挑む。

 46勝33敗2分け。貯金13を携えた2位ターン。宿敵とのゲーム差は2・5。残り63試合で8年ぶりのリーグ優勝を狙う。勝負の夏。熱く、輝く季節にしてみせる。数々のドラマを演出し、美酒に酔う準備は整った。猛虎の進撃が始まる。

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