“夏男”藤浪、得意の季節に白星量産だ
夏の訪れが黄金ルーキーの覚醒を予感させる。初の球宴を終えた阪神のドラフト1位・藤浪晋太郎投手(19)が23日、「自分では夏男のタイプだと思っています」と、力強く宣言した。
“夏の実績”は申し分ない。昨夏の甲子園は全国制覇。登板した4試合すべて完投した。勝ち進むにつれ本領を発揮し、準決勝、決勝では連続完封をマークした。炎天下の試合も慣れたものだ。
「これから自分の中でも調子が上がってくると思う。自分みたいな若い選手が頑張らないといけないと思っています」
ルーキーの頼もしい言葉に、和田監督も大きくうなずいた。「これからエンジンがかかってくるという期待がある。絶対に夏に弱いわけじゃないので、大きな戦力になってくると思う」と期待を寄せた。
藤浪はこの日、球宴第3戦が開催された福島から東京に移動し、神宮球場の室内練習場で調整した。25日のヤクルト戦(神宮)先発に向けて、キャッチボールなどで汗を流した。
「(球宴中も)シーズンに向けて調整していました。オールスターだからといって、気を抜いていたわけではないです」
24日からいよいよ勝負の後半戦がスタートする。「優勝争いもありますけど、目の前の一試合一試合を大事にしていきたい。勝ちにこだわってやっていきたい」。得意の夏に白星を量産する。