福留スライディング!アニキも驚く回復
左膝内側半月板のクリーニング手術を受け、近日中の実戦復帰を目指す阪神・福留孝介外野手(36)が25日、鳴尾浜の2軍練習で術後初めてスライディングを行った。実戦復帰へ向けた最終工程となる練習メニューをクリアし、臨戦態勢を整えた。
フリー打撃中だった。右翼を守っていた福留が一塁へ移動した。グラブを置き、リードを取るとそのままスタートを切った。計4度。負傷した左膝を下にして右足から二塁へ滑り込んだ。
勢いを弱めたり、ちゅうちょしたりする様子はなかった。福留は「知らん」と感触を明かさなかったが、平田2軍監督は「久しぶりだったけど違和感はなかったね」と評価した。
ただ、3本目を終えた後は、タイミングが合わず、二塁手前で3度スライディングをやめた。まだ怖さも残っているようだ。権田トレーナーは「週単位で行っていることはクリアできている。これから力を入れるのは本人なので」と話しており、今後は全力でプレーをこなせるかが実戦出場へのカギとなる。
順調さに変わりはない。午後からは室内練習場で術後初めて居残りで25分のマシン打撃も行った。自主トレで鳴尾浜を訪れ、特打を見つめた金本知憲氏(デイリースポーツ評論家)も「早いね。あしたの新聞は『福留、実戦復帰前倒し』か?」とジョークを飛ばしたほど。8月上旬の実戦復帰へ福留の視界は良好だ。