西村帰ってきた 654日ぶり1軍登板
「阪神1‐5DeNA」(26日、甲子園)
甲子園マウンドに背番号43が帰ってきた。阪神・西村が2011年10月20日・横浜戦(甲子園)以来、645日ぶりに1軍登板。この日、今季初昇格を果たし、出番は訪れた。
2点ビハインドの八回。1点を失った加藤の後を受け、1死満塁の場面だ。リリーフカーに乗って現れると、4万6千を超える大観衆から惜しみない拍手が送られた。
山崎をフォークで二ゴロに仕留めて2死にした。あとアウト1つ。全力でモーガンに立ち向かう。この日最速の143キロ直球を連発したが、最後に一、二塁間を破られて2点を許した。
続くブランコのバットを140キロ内角直球でへし折った。それでも「あの場面だからこそ抑えないといけなかった」。復帰登板の余韻に浸ることもなく、反省の弁が口を突いた。
チームの勝利に貢献したい、と言い続けてきた右腕。昨年10月の右肘手術を乗り越えてきた。「リハビリはしんどかったけど、まわりの方に感謝しています」。再び、大観衆の前に立たせてくれた人々に、今度は快投で報いてみせる。