和田監督、マエケン叩いて再“神撃”や

 藤浪G倒の勢いに乗りマエケンも連破だ!阪神・和田豊監督(50)が5日、きょう6日からの広島3連戦(マツダ)で、初戦に先発する広島・前田健太投手(25)を打ち崩し、再び“神撃”を開始することを誓った。巨人3連戦に勝ち越した流れで、首位追走を加速させたい構えだ。

 19歳右腕の力投‐。その前夜の余韻は、まだ残っている。藤浪の巨人戦初登板初先発勝利は、チームの雰囲気を確実に変えた。首位・巨人追走のために、この流れを生かさない手はない。

 「今回は特に、巨人戦に入る前が良くなかったから。それが東京ドームに行ったことで、チームに変化があった。この変化で、勢いづけていくしかない」

 次の遠征地・広島へ向かう中、和田監督は言葉に力を込めた。チームは変わった。巨人3連戦を迎えるまで、後半戦は2勝6敗。西岡の故障離脱などもあり、首位・巨人にも7・5差と離された。だが、宿敵との3連戦は随所に勝利への執念を見せ、指揮官の采配も勝負どころでさえ渡る。

 4日の第3戦は、新人・藤浪が6回無失点で勝利。危機を切り抜けるたびに見せるガッツポーズが、チームを鼓舞していた。巨人とは、まだ6・5差。だが、数字以上の手応え、そして雰囲気が生まれている。

 いいデータもある。今季の阪神は、巨人戦直後の全カードを勝ち越している。宿敵を再び射程圏に捉え、チームの勢いを決定的なものとするためには、もう1つの大きな波が必要。その要素が「マエケン撃ち」だ。

 「1度勝ったとはいえ、簡単な投手じゃないんでね。だけどチームの状態が上がったり、連勝が始まるとすれば、ああいう投手を打ち崩してというのが大事なんでね」

 7月7日の広島戦(マツダ)では、今季3連敗中だった前田健から4度目の対戦で勝利を奪った。だが、得点は鳥谷のソロによる1点のみ。約1時間の降雨中断後、七回途中で降板。追加点を奪ったのは、それ以降の投手から。完全に打ち崩したとは言い難い。

 だからこそ、ここでマエケン相手に得る勝利がもたらす効果は、計り知れない。「他の選手も対応していかないといけない。今いるメンバーでね」と和田監督。まさに、ここが正念場だ。

 6日からは久保が昇格し、8月中には福留の復帰も見込める。「いなかった選手が、もう少し我慢すれば帰ってくる」。猛虎が見せる“真夏の神撃”。藤浪G倒の次は「マエケン撃ち」を果たして見せる。

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