虎を救ってくれ!西岡13日にも1軍復帰
左膝痛で2軍調整中の阪神・西岡剛内野手(29)が9日、鳴尾浜球場で抹消後初めて屋外トレーニングを行った。ファーム残留組に交じってフリー打撃などをこなし、早期の1軍復帰に並々ならぬ意欲を示した。10日に鳴尾浜でシート打撃を行い、11日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で実戦復帰する。チームは自力優勝の可能性が消滅。逆境でこそ、西岡の力が必要だ。
開幕から96試合目、懸命にこらえていたマジックが巨人に点灯した。ゲーム差は8・5。厳しい状況に追い込まれる中、猛追のキーマンはやはりこの男しかいない。左膝痛のため2軍調整中の西岡が、抹消後初めて屋外練習を再開。早ければ13日の広島戦(京セラドーム)から1軍復帰する可能性が出てきた。
約2時間、ファーム残留組で汗を流した西岡の第一声は「早く1軍に復帰したい一心」。フリー打撃で鋭い打球を飛ばし、ノックでは素早い併殺プレーを見せた。アップ段階でのダッシュも問題なくこなし「今は(左膝の)不安を取り除く作業。痛みも消えてきている」と現状を明かす。
きょう10日に鳴尾浜でシート打撃を行い、問題がなければ11日のウエスタン・中日戦で実戦復帰する見込み。和田監督は「いずれにしろゲームに出て試してみないと判断できない」と中日戦後に明言。首脳陣がGOサインを下せば、頼れるリードオフマンが近日中に戦列へ戻ってくる。
抹消中、1軍の試合は毎日、テレビで観戦してきた。「チームが一生懸命戦っているのを見ているけど、落ち着かない。早く1軍に復帰したい」。だからこそ「今週中にとか区切りはない。きょうは無理ですけど、練習して(問題なく)動くことができれば、すぐ明日にでも(試合に)出る」と、並々ならぬ意欲を口にする。
フリー打撃では、左右両打席とも強く振る中でほとんどミスショットはなかった。フリー打撃を再開して3日目だが「感覚のズレはない」と言う。自力V消滅からの巻き返しへ、逆境の中でこそ西岡の力が必要だ。