能見はスライドせず29日G戦へ直行

 先発予定だった22日のDeNA戦(静岡)が雨天中止となった阪神・能見篤史投手(34)が、29日の巨人戦(東京ドーム)に先発することが決まった。23日の中日戦(ナゴヤドーム)には鶴が先発する。中西投手コーチが「能見は最近勝っていないのでリフレッシュさせる。万全に(巨人戦)ということ」と明言した。

 能見は中止決定後、草薙球場のブルペンで60球を投げ、調整した。今春WBC出場の影響でエースには疲労が蓄積している。「疲れはあります。例年に比べて、早めに仕上げたのでその反動です。(例年は)8月、9月は体が動くようになってくるんですけどね。未知の世界だったので」。能見はこう話した。

 7月9日の中日戦(那覇)以来、白星からも遠ざかっており、この日の雨は“恵みの雨”となりそうだ。能見は「配慮していただいたので、できることをしっかりやりたいです」と決意をにじませた。

 23日からの中日3連戦(ナゴヤドーム)は鶴、藤浪、メッセンジャー。27日からの巨人3連戦(東京ドーム)には榎田、スタンリッジ、能見が先発マウンドに上がる。さらに首位とのゲーム差にもよるが、9月6日からの巨人3連戦(甲子園)は、初戦を能見もしくは榎田、2戦目以降、藤浪、スタンリッジをつぎ込む構えだ。優勝の可能性がある限り、最善の先発ローテで臨む。

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