上本“技あり”3安打で本領発揮
「ウエスタン、広島1‐4阪神」(27日、由宇)
阪神・上本が本領を発揮した。三回の第2打席。先発・篠田から左前打を放つ。1点ビハインドの五回には、2死二塁から左前に同点適時打。相手左腕から今季初となる複数安打を放った。
1点リードで迎えた七回の第4打席。1死二塁で、2番手・中田の内角球を腕をたたんで振り抜いた。鋭い打球は三塁線を破る二塁打。技ありの適時打で貴重な追加点を挙げた。
2月の侍ジャパン戦で左足首を負傷。回復が長引き、手術に踏み切ったため出遅れた。この試合を含め、今季公式戦に6試合連続先発出場しているが、不安視されていたのは試合勘だ。それが18日のソフトバンク戦から5試合連続安打をマーク。平田2軍監督は「ようやくゲーム慣れしてきたな。(安打)3本は上本らしさが出ていた」と復調ぶりに目を細めた。
期待する周囲をよそに、上本は「今は2軍で結果を出すために、一生懸命やるだけです」と目の前の試合に必死に取り組んでいる。それでも、この日放った3安打は、背番号4への期待をさらに高めたはずだ。