“Gキラー”スタン4回4失点で撃沈…
「巨人4‐0阪神」(27日、東京ド)
巨人キラーが沈んだ。首位攻防戦の初戦を任された阪神・スタンリッジが4回6安打4失点で、KO。今季9敗目を喫した助っ人右腕は、厳しい表情でこう振り返った。
「きょうは状態が悪かった。特別な試合だと分かっていたけど、結果が良くなかった。今はそれを受け入れるしかない」
初回1死、亀井に許した右前打から、投球のリズムを崩した。2死後4番村田に真ん中に入ったスライダーを左翼スタンド中段まで運ばれた。
さらに、四回には先頭の高橋由に139キロの直球を完璧に捉えられた。打球はオレンジに染まった右翼席へ弧を描いた。その後も、2死満塁から亀井に中前へ適時打を浴び失点を重ねた。球自体に本来のキレがなく最後まで立ち直れなかった。
「打線のプレッシャーもあったと思う」と右腕をかばった中西投手コーチは「ゴロアウトは少なかった。いつもなら低いゾーンでボールが動くんだけどな。あそこ(四回)が目一杯」と説明。和田監督も「スタンリッジは、中に、高めにコントロールミスがあった。良くなかったね」と話した。
次回は今季初の中4日で9月1日の広島戦(甲子園)に先発する。その次は再び巨人戦(8日・甲子園)先発が濃厚だ。「きょうのことは忘れて、明日からの準備をしたい」。落ち込んでいる暇はない。スタンリッジは、気持ちを切り替えて必死に前を向いた。