藤浪よ助けて!甲子園で2桁&連敗阻止
苦境に立たされたチームを、ルーキーが救う!阪神の藤浪晋太郎投手(19)が30日、先発する31日の広島戦に向けて甲子園で調整。7月14日のDeNA戦以来となる聖地で、力強く勝利を誓った。
「今まで通りやるだけです。やることは変わらないので、目の前の一戦を大事にやりたいと思います」
高校時代から続く甲子園不敗記録は、プロ入り後も継続中。「自分に負けはついていないですけど、試合自体は負けているので、気にしていないです。いつも通り投げるだけです」。本人にこだわりはないが、チームやファンにとっては心強いデータだ。
藤浪自身、過去2試合の投球内容には物足りなさを感じている。「粘ることはできてますけど、いい投球はできていない。いい投球ができるように心がけていきたいです」と表情を引き締めた。
この日は甲子園の室内ブルペンで約40球投げ、翌日の先発に備えた。心配されるのは接近中の台風のみ。「マウンドで、足を滑らせないように気をつけたい」とぬかりはない。
勝てば、セ・リーグの高卒新人では、権藤正利(洋松)、門岡信行(中日)、堀内恒夫(巨人)、江夏豊(阪神)に次いで、5人目の2桁勝利となる。慣れ親しんだ聖地のマウンドで、可能性の残る8月度の月間MVP、2桁勝利のW獲り。さらには、チームの連敗を止める。