加藤3者連続K!虎初のお立ち台で感涙
「阪神2‐1広島」(31日、甲子園)
虎の子の1点を守り抜いた。聖域を死守した。猛虎三銃士。松田、加藤、福原が、聖地のマウンドに仁王立ちだ。終盤の3イニングを零封リレー。阪神が泥沼の連敗を4で止め、藤浪の白星を確定させた。
悪夢と決別した。8月29日の巨人戦でサヨナラ本塁打を浴びた松田が、後遺症を残さず、1時間8分の中断にも集中力を切らさず、1回を無安打、無失点。「いろいろありましたけど、気持ちをしっかりつくれたと思います」。負のイメージを払しょくした。
最高の仕事を果たした。「3人で抑えてくれ」。中西投手コーチに八回を託された加藤。3者連続三振。移籍後初のお立ち台。「阪神に来るまでのツラい時を思い出してしまって。今の彼女もいろいろ支えてくれたんで」。オリックス、横浜で2度の戦力外通告を受けた。不遇の時代を支えてくれたガールフレンドのありがたさに涙した。
ピンチを封じた。最終回の福原。安打、盗塁で背負った無死二塁。「しんどかったですけど、晋太郎も頑張ってたんで」。代打・エルドレッド、安部を連続三振。最後は代打・広瀬を中飛に仕留め、自己新記録の11セーブ目を挙げた。
「リレーしながら、なんとかしのぐゲーム。ウチらしい甲子園の勝ち方」と和田監督。負の連鎖を断った強力リリーフ陣。反撃の強い武器となる。