福留、登録抹消!完治優先2軍で調整

 「阪神1-2広島」(1日、甲子園)

 阪神・福留孝介外野手(36)が1日、再び出場選手登録を抹消された。8月28日の巨人戦(東京ドーム)で左ふくらはぎを負傷。様子を見てきたが、完治を優先して2軍調整に入る。今後は最短となる11日の1軍復帰を目指す。この日の打線は1点止まりで2カード連続の負け越し。福留の離脱が長引けば、CSの戦いにも影響しかねない。

 あと一本が出ない。もどかしい展開で、接戦を落とした。2カード連続負け越し。失速が止まらない阪神に、さらなる追い打ちをかける衝撃が走った。福留が8月28日の巨人戦(東京ドーム)で負傷した左ふくらはぎの治療を優先させるため、再離脱することが決まった。

 和田監督は「やっぱり走ることができないから。打つ方は問題ないけど、踏み出しがね。すごく悪いわけではないけど、どうやったら一番早くスタメンに戻れるか、ということを考えてのこと。本人と話した結果だから」と説明。逆転リーグ優勝へ望みをつなぐ、ラストチャンスとなる6~8日の巨人戦(甲子園)は、背番号8が不在のまま戦うこととなった。

 福留は8月28日の負傷後、スタメンを外れて代打で待機。ダッシュなどのランニングメニューは控えて回復を待っていた。この日は広島戦に備えて甲子園室内で行われた練習に参加。ティー打撃、フリー打撃を行っただけで早めに切り上げた。

 黒田ヘッドコーチは「(負傷箇所の)状態は上向いているんやけどな。こっち(1軍)で練習するよ」と最短となる11日に1軍復帰を目指す方針を示した。3日からのDeNA3連戦(横浜)は関西に残って調整し、その後は1軍に帯同して練習する予定だ。

 ただ、慎重な調整にならざるを得ない面もある。左ふくらはぎは全ての動きに連動する箇所だけに、悪化させて長期離脱するのは最悪のパターンとなる。回復に時間を要する可能性も否定はできない。最短復帰について和田監督は「そうなればいいけど、場所が場所だからな」と慎重だった。

 今季から阪神に加入した福留は5月28日に左膝の手術を受け、8月13日に1軍復帰したばかりだった。同14日の広島戦からは先発に復帰。大和の離脱後は、右翼だけではなく中堅も守った。負傷した同28日の巨人戦まで8試合連続安打も記録し、状態を上げていた。

 8年ぶりのリーグ優勝を逃したとしても、クライマックスシリーズが残されている。攻守で存在感を見せていたベテランが、一日も早く復帰しなければ、チームにとっては大きな痛手となる。

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