スタン抹消…虎またもアクシデント
またも緊急事態発生だ!3日のDeNA戦(横浜)に先発予定だった阪神のジェイソン・スタンリッジ投手(34)が2日、腰痛を訴え出場選手登録を抹消された。代わって白仁田寛和投手(27)がプロ初先発となる。前夜の福留孝介外野手(36)に続き、またも主力がアクシデントに見舞われた。
甲子園の室内練習場で行われた投手練習。だが、その中に3日の先発が予定されていたスタンリッジの姿はない。この日、練習参加のためクラブハウスを訪れた際に、腰の張りを訴えた右腕。そのまま練習には参加せず、登板回避となった。
山口投手コーチは「体調不良。クラブハウスには来ている」と話し、3日のDeNA戦に関しては、「後ろ(4日以降に先発)の投手を動かしたくない」とし、3日の2軍戦に先発予定だった白仁田を緊急招集し、代役とすることを決めた。
横浜への移動前、伊丹空港で和田監督も「抹消する。腰の張りを訴えたので」と説明。今季対戦成績で7勝9敗のDeNA、9勝10敗1分けの巨人と負けが先行しているチームとの6連戦を前に、1日に福留が左ふくらはぎ痛で抹消となり、今度は今季7勝のスタンリッジと、相次ぐ離脱となった。
8月27日からの、首位・巨人との直接対決3連戦に3連敗を喫し、その後に本拠地・甲子園で広島にも負け越し。和田監督が「(巨人戦を)引きずっている野球になっている。どこかで区切りをつけないと」と話したが、立て直しを図りたい矢先に苦難に見舞われた。
ただ、現在巨人とは8・5差とはいえ優勝の可能性は残され、まだCSも含めた戦いも続く。福留もスタンリッジも、先を見据えての処置。新たな戦力に期待しつつ、厳しい戦いに勝利していくだけだ。