西岡、移籍後初3番で先制犠飛&2安打
「阪神8‐4巨人」(6日、甲子園)
適応力の高さを証明した。左手裂傷から復帰した阪神・西岡が移籍後初めて3番に座り、先制犠飛を含む2安打1打点。任せられるのは1番だけではない。3番としても技術の高さを見せつけた。
初回1死三塁で迎えた第1打席。フルカウントから150キロの外角直球をきれいにレフトへ打ち上げた。普通ならファウルか空振りしてもおかしくないボールだったが「球が速い投手なんで、3番として起用してくれた監督の期待に応えたかった。ケガのときに配慮もしてもらったんで」。先制犠飛で応えると、続く第2、第3打席でも真価を発揮した。
いずれも走者を置いた場面で追い込まれながらも、外角ギリギリのボールを強引に右方向へ引っ張った。結果、内野安打と相手失策でチャンスを広げ、4番の鳥谷がかえす好循環を招いた。
「3番よりも2番という気持ちで。無死一塁で引っ張ったら一、三塁ができる。状況に応じた打撃ができた」と納得の表情を浮かべ、指揮官も「西岡がスタメンに戻ってガラッと雰囲気が変わった」と目を細めた。たとえ打順が何番でも、打線のキーマンが西岡である事実は変わらない。