阪神の中西投手コーチが９日、プロ野球新記録の５６本塁打まであと３本に迫るヤクルト・バレンティンに対して、真っ向勝負を宣言した。

　中西コーチは「一塁があいていて戦略上の敬遠はある」としながらも、「勝負させるよ。全力で抑えにいく」ときっぱりと言い切った。

　バレンティンは現在、５３本塁打。１３日からのヤクルト‐阪神３連戦（神宮）で新記録を達成する可能性は十分にある。それでも勝負を避けない。３冠王を視界に捉える怪物助っ人を抑える自信があるからだ。

　「各ポジションでみんな頑張ってきた」と評する投手陣のチーム防御率３・０２は、リーグトップ。さらに、バレ砲をリーグ最少の４本塁打に封じている。「しらけたことはしません！」と中西コーチ。バレンティンと正々堂々、真っ向勝負を繰り広げる。