メッセ&能見が弱虎救う!さあ鯉封じだ
6カード連続負け越し中のチームを左右のエースが救う!阪神のランディ・メッセンジャー投手(32)と能見篤史投手(34)が16日、甲子園の室内練習場で行われた投手指名練習に参加。今季初の6連勝で猛虎に6ゲーム差に迫ってきた3位広島との直接対決を前に、必勝を誓った。
3位・広島の不気味な足音がヒタヒタと近づいてきた。6カード連続負け越し中の猛虎と、首位巨人をなぎ倒して6連勝と勢いに乗る広島。その差はついに6ゲームまで縮まった。CSを見据えた上でも、重要な3連戦。もう負けられない。もがき苦しむチームを左右のエースが救う。
先陣を切るのは奪三振王・メッセンジャーだ。現在、156奪三振でリーグトップを独走中。タイトル獲得をしっかりと視界に捉えているが、チームの勝利を最優先する考えにブレはない。甲子園の室内練習場で汗を流した助っ人右腕は、「個人的な記録達成は素晴らしいけれど、チームとして勝たないと意味がない。自分1人で野球をやっているわけじゃないからね」と力強く話した。
今季、広島戦は6試合の登板で1勝3敗と黒星が先行している。17日の対戦では、CSをにらんだ投球になるのかと問われると、大きく首を振った。「全くそういう心配はしていない。今季、何度も対戦しているからね。そういうことを頭に入れずにやりたい。自分のピッチングをするだけさ」。まずは目先の1勝。快投でチームを再び、勢い付ける。
2戦目のマウンドには、3年連続2桁勝利に王手をかけている能見が上がる。広島戦は今季初先発となるが、「去年と今年は違うので」と冷静に話す。昨季は5試合の登板で2勝2敗も、防御率1・50と打ち込まれた記憶はない。
求められるのは、チームに漂う重い空気を変えるような投球だ。「勝たないと話にならないですからね。どうやって勝ちにつなげていくかが大事。できることをしっかりやっていかないと先も見えてこない。言うのは簡単ですけど、やらないといけない」。エースは静かに勝利を誓った。
ここで鯉を封じておけば、対戦が有力なCSファーストSにも、いい形で入っていける。左右の両輪が必ずや、3位広島の進撃を食い止める。