スタン不運10敗目…七回途中で自責点2

 「広島3‐1阪神」(19日、マツダ)

 不運も重なった。試合後は、淡々とした表情で口を開いた。阪神・スタンリッジは、6回2/3を7安打自責点2というピッチング。13日のヤクルト戦に続いて連勝とはいかず、10敗目を喫した。

 「一生懸命頑張りましたが、自分の仕事ができませんでした」

 二回に追い付かれたが、その後は粘りの投球を見せて六回まで追加点を与えなかった。その流れで迎えた七回だ。1死二塁からの岩本の強烈な打球が、一塁・新井の前でイレギュラーすると、そのまま右翼線に転がる適時打となって勝ち越された。なおも1死一、三塁からは菊池に中犠飛を許し、ここで降板となった。

 「ハードラックな部分はあった。新井さんの前でイレギュラーしたし(予測できないことを)心配してもキリがない。あそこでアウトを取れていれば、またゲームも違った」とスタンリッジ。不運を嘆くのも無理はない。ただ中西投手コーチも「良かった。ボールも低めに集まっていた」と話したように、内容は次につながるものだった。

 「思っていたよりも短くマウンドを降りたことは残念だ。調子自体は良かった。今日は、なかなかのものを出せたと思う。ただ、すごいものは出せなかった」

 勝っていれば9勝となり、3年ぶりの2桁勝利に王手という状況だったが、奮闘は実らず。残りわずかの登板機会で、勝利につながる投球を追い求めていく。

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