「阪神２‐４ＤｅＮＡ」（２５日、甲子園）

　相手が広島に決まってもやることは変わらない。虎のキーマンは「まず順位を確定させること。甲子園で広島と戦いたい」と力を込めた。そのためにも勝ちたかったＤｅＮＡ戦。阪神・西岡の打球は不運にも、ことごとく正面に飛んだ。

　「きょう１日、三嶋くんとはタイミングが合っていた。良い当たりが正面に飛んで、最後にバットが折れたカス当たりがヒットになって」。４打席で放った打球はいずれも痛烈。七回には打線全体がほんろうされたスライダーをフルスイングで一塁線へはじき返したが、ベース寄りに守っていたブランコのミットに収まってしまった。

「怖いチーム」　過去、三嶋の配球パターンは直球主体。水谷チーフ打撃コーチも「直球狙いや」と指示したが、変化球主体に変えていた。各打者が対応に苦しむ中、西岡はゲームの中で順応。広島にはシーズンで打ち崩せていないエース・前田健がいる。「投手が良いし、野手陣も１、２番に足があって４番がいる。怖いチーム」と評したリードオフマンの対応力が、短期決戦でカギになる。