猛虎野球を思い出せ-。阪神・和田豊監督（５１）が２７日、原点回帰と選手個々の状態を上げることを残り８試合の主眼とした。巨人に３連敗を喫した８月下旬から、９カード連続勝ち越しなしと低迷を極める現状。来るべきＣＳに向けて、指揮官が策を打つ。

　ＣＳファーストＳの本拠地開催までマジック２。どんなにタテジマ軍団の状態が悪くても、残り試合数を考えれば、聖地で広島を迎え撃つ可能性が高い。ならばこれからは、１日も早く２位を確定させると同時に、第一関門を突破する確率を上げることが肝要になってくる。

　「早く２位を決めることも大事なんだけどね。選手もそのつもりでやってるし。ただ、現状はうまくいってない。今はタイガース野球を取り戻すことが大事なんじゃないかな」。名古屋へと向かう新大阪駅の新幹線ホーム。和田監督が好調だった前半戦の姿を取り戻させる決意を示した。

　ファーストＳで敗れるわけにはいかない。宿敵に再挑戦し、今度は打ち砕く。新たな目標を成就させるため、虎将が全力を傾注する。