やっぱり鳥谷!“指定席”で同点弾!
「阪神8-4中日」(1日、甲子園)
慣れ親しんだ“指定席”でも勝負強かった。阪神・鳥谷が27試合ぶりの3番に入って同点9号2ラン。劣勢から4連敗脱出への道を切り開いた。
三回に3点を奪われ、逆転されて迎えた三回1死二塁。中日先発の西川が投じた真ん中直球を捉えた。バットの上っ面でこすった打球は高く舞い上がり、右翼ポール際まで到達した。
「切れるとは思わなかった。打った瞬間の感触ではどうかなと思ったけどスタンドに届いてよかった」。9月10日の中日戦以来17試合ぶりとなる一発は、低調な打線の起爆剤となり、9安打8点での快勝に結びついた。
3番での先発は8月29日の巨人戦以来だった。同30日の広島戦で阪神の第94代4番に指名され、26試合で4番に座った。その間は打率・326、2本塁打、16打点。打線の核として申し分のない数字を残していた。
ただ、主将の好成績に相反して、チームは7勝17敗2分と急降下。和田監督は3、4番の入れ替えについて「勝てない日が続いたので(チームとして)いいころのイメージを思い出して、原点に返って出直そうということ」と説明した。
指揮官の方針で3番に戻ったが、鳥谷の姿勢に変わりはない。「(打順が)どうのこうのというのはない。勝てばいい」。2日はCSファーストSで戦う広島と今季最後の直接対決。主将はいつも通り勝利を追うだけだ。