2位決定せず…メッセ4日緊急先発へ

 「広島7-2阪神」(2日、マツダ)

 面影はなかった。防御率でリーグ上位に位置する阪神・スタンリッジが、CS前哨戦で何も残せぬまま崩れ去った。3回3失点KO。制球が乱れ、下位打線に一発を浴びる苦しい内容に「きょうは相手にやられたというより、自分で自分の首をしめてしまった」と表情をゆがめた。

 自身がマツダスタジアムのマウンドが得意ではないという側面もある。それでも打者18人から空振りを奪えたのはわずかに3球だけ。直球とカットボールのコンビネーションが最大の武器だが、ことごとくバットに当てられた。二回に伏兵の木村に右中間スタンドへ先制2ランを被弾すると、制御機能も失った。

 三回には2四死球と岩本の安打で満塁のピンチを招き、石原には痛恨の押し出し四球。西岡の好プレーに救われたが、投手・野村に安打性の打球を打たれるなど精彩を欠いた。修正できなかったかの問いに「それはよく分からないけど、自分の仕事ができなかった」と苦しい胸の内を明かす。

 直接対決で2位を決められなかったことで、4日のヤクルト戦は岩田に代わってメッセンジャーの先発が濃厚。この日、甲子園で岩田とともにブルペン入りし、敗れた場合に備えて準備を進めていた。CS5番手の先発をかけたテストの場が消滅するだけではない。先発陣の不調‐。短期決戦へ向けて、不安材料が確実に増してきている。

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