藤浪 日本一宣言!桧山スピーチに感動
「阪神4‐3巨人」(5日、甲子園)
阪神・桧山の引退スピーチを聞いて、日本一への思いを強くした。藤浪は高らかに日本一を宣言した。
「感動しました。桧山さんがスピーチで言われてましたが、改めて日本一を目指さないといけないと思った。日本一になって、桧山さんに思い残すことなく引退してもらいたいと思いました」
代打の神様と黄金ルーキー。最初で最後の共演に聖地が激しく揺れた。尊敬する大先輩に勝利を届けたい。ルーキーは懸命に右腕を振るった。
序盤は粘りの投球を続けたが、四回に連続四球から崩れると味方の拙守も絡み3点を失った。レギュラーシーズン最終登板は5回6安打3失点。自己最多8三振を奪ったが、勝ち負けは付かず、10勝6敗で激動のルーキーイヤーを終えた。
高卒新人の2桁勝利は立派な成績だ。それでも「超一流の投手」を目指すルーキーにとっては、物足りなかった。
「今季は勝たせてもらった。来季は胸を張って『10勝しました』と言えるようにしたいです」
CSに向けて、大きな収穫もあった。この夜、多投したツーシームについて「確認という意味ではつかめました。CS以降、しっかり使えるように投げたい」と確かな手応えをつかんだ。CSファーストSで新たな武器となりそうだ。
引退セレモニーでは、桧山から「頑張れよ」と声をかけられた。“神様”からの最後のメッセージ。19歳はしっかりと胸に刻んだ。