若トラ実戦の秋へ 22日間で21戦
7日に開幕するみやざきフェニックス・リーグに向けて阪神2軍が6日、宮崎入りした。今年は22日間で、練習試合も含めて21試合が組まれている。平田勝男2軍監督(54)は、北條史也内野手(19)ら実戦漬けとする若トラに「挑戦」指令を出した。
指揮官は搭乗前から熱気に満ちていた。大阪空港のロビー。平田2軍監督が若トラに猛ゲキを飛ばした。「打たれても、ミスをしてもいいと言っている。いろいろ試せばいいんや!」
フェニックス・リーグ18試合に加えて、設けられていた練習日の4日間のうち、3日を練習試合に当てた。22日間で休日は16日の1日だけ。9連戦プラス12連戦となる。「全然ハードじゃないよ」と言い切る過酷日程の狙いは、個々のレベルアップにほかならない。
今年のウエスタンリーグでは期待した選手が伸び悩んだ。「中谷や北條らが2割そこそこ。何とか変えていかなあかん」と話した。イースタンリーグや韓国チームなど相手が普段と変わる実戦の中で、投打ともに新たな可能性を探っていく。明言していた北條の二塁挑戦のほかに、投手陣では西村、藤原の先発起用を明らかにした。
特に西村はプロ5年間、1、2軍ともに公式戦の先発はない。今季も2軍戦24試合登板し、すべて中継ぎ。リリーフとして活躍してきた西村に新たな挑戦をさせるのは、この時期だからこそだ。
宮崎で期待する選手に関しては「全員や」と答えた指揮官。チャンスを生かし、チャレンジして変われ!!そのためには「無難にやっていてはダメだ」と、ミスを恐れずトライすることを求めた今季掲げたテーマ「3C」のもと、若トラの“挑戦の秋”が始まる。