虎速攻勝負で“仮想マエケン”撃ちや!

 仮想マエケンで速攻勝負や!阪神が今季最終戦となる8日のDeNA戦(横浜)で、相手先発の新人右腕・三嶋を、12日のCSファーストS初戦で対戦が確実な広島・前田健に見立て、ベストメンバーで勝負を挑む。「CSに向けていい調整をしていかないと」と和田監督。CS前最後の実戦舞台で、負のイメージを打ち砕く。

 決戦が待っている。宿敵・巨人への挑戦権をかけたCSファーストS。2位は確定したが、今季最終戦といえども、タテジマに消化試合という言葉は存在しない。DeNAの先発は、速球とスライダーを武器とする三嶋。仮想・マエケンには格好の標的だ。

 「我々の見方と皆さんの見方には違いがあるかもだけどね。有終の美を飾るというより、CSに向けたいい調整をしていかないと。チームもその方向に動きだしているわけだし」と和田監督。今季最終戦をファーストS突破の鍵となるマエケン打破に向けた試金石と位置づけた。

 広島・前田健とDeNA・三嶋には共通項が多い。持ち球と投球スタイルに加え、タテジマが苦杯を飲まされたデータも存在する。前田健に対して今季は1勝4敗。防御率0・40。三嶋に対しても0勝2敗の防御率0・34。数字が苦手意識の強さを物語る。

 生きた教材を生かさない手はない。「ベストメンバーでいくよ」と黒田ヘッドコーチ。マエケン攻略へのシミュレーション。西岡、鳥谷、マートン、新井、福留らがスタメンに名を連ね、三嶋を打ち砕いて、負のイメージを振り払う。

 速攻こそが天敵を打ち破るキーポイントになる。前田健との対決では、今季45イニングで2点しか奪えていないが、試合序盤には、あと1本でグラつかせた足元を完全に崩せる好機が何度もあった。6日のヤクルト戦で満塁弾を含む初回5失点を喫したように、立ち上がりに難点を抱えているのも事実。

 「やっぱりあのクラスの投手は、試合の中で修正してきよる。だからチャンスは序盤にしかないんよ。今年も序盤にチャンスはあったけど、そこで1本出んかった。本番でも2回り目までに崩さんとな。確実に序盤にチャンスがあるわけやから」と水谷チーフ打撃コーチ。ミーティングでも速攻への意識付けを訴え、ナインの奮起を促している。

 本番へのイメージを豊かにするためにも、猛虎打線の爆発が望まれる横浜の夜。マエケンを打ち崩さなければ、未来は開けてこない。宿敵との再戦をかけた前哨戦になる。

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