和田監督、打倒マエケンに秘策あり
「セCSファーストS・第1戦、阪神-広島」(12日、甲子園)
打倒・マエケンに秘策あり-。阪神・和田豊監督(51)が11日、甲子園での最終調整を終え、初戦の先発が確実視される広島・前田健攻略に不敵な笑みをのぞかせた。今季1勝4敗、防御率0・40に抑えられた天敵を総力戦で撃破する。
自信は結果で示す。必ず打ち砕く。ビッグマウスで終わらせる気は毛頭ない。対戦前。明確な根拠は示さないし、示せない。だが、敗戦に得たデータ、収穫、材料がある。7度目の対決。ファーストS突破に王手をかける白星をもぎ取ってみせる。
「選手も勝てなかったことは頭に入ってる。打てなかったから、できることがある。使えるものはすべて使ってチャレンジしていきたい」。苦手としたから慢心せずに臨める。そんな精神的要素もプラスに転じるはずだ。
だが、攻略のチャンスが数多く訪れるとは思えない。「誰にチャンスが回ってくるか分からないところで打つか、打てないかになる。そういうチャンスをつくって、広げていくのが我々の仕事」。出塁した走者を足で、タクトでかき回し、マエケンを揺さぶる。決定打を生ませる足場固めに精を出す。
宿敵・巨人に挑戦するためには、避けて通れない天敵打破。初戦が握るウエートは重い。地の利を生かし、聖地に六甲おろしを響かせる。