メッセが米復帰願望!虎引き留めへ全力
阪神のランディ・メッセンジャー投手(32)が16日、関西空港からUA886便で帰国の途についた。搭乗前には報道陣の取材に応じ、メジャー復帰への思いを初めて激白。複数の球団が興味を示している中、阪神からの提示条件と比較した上で決断する考えだ。
母国へ戻るため、太平洋を渡る。来年、再び大海原を越えるかは…分からない。メッセンジャーは高ぶる感情と共に関西空港に姿を見せ、メジャー復帰への思いを語った。
「年齢的にもいいタイミングだと思う。この2年間で体も強くなったと感じるし肩、肘の調子もいい。いい契約、条件を出してくれるチャンスでもあるし前向きに考えてますが、お世話になったタイガースがどういったものを提示してくれるか、正しい条件を出してくれるか」
初めて公にされた考え。傾く思い。阪神にとっては大ピンチと言える状況の中、条件面が右腕の決断のポイントとなる。
「アメリカのオファーを見てみたいというか、どういうチャンスが待っているのか。投げるチームが自分が行きたいチームなのか住みたい街なのか。そういう部分が非常に大きな要因になる。複数年のどれぐらいの契約なのか、金額の部分も大きく関係してくる」
シーズン中、メジャーの数球団が視察していたことから、複数のオファーが届くとみられる。生活環境や「リリーフとして戻ろうとは思ってない」と条件面を比較。その上で、阪神がどういうオファーを出すのか、だ。
「(阪神が)どれぐらいのものを出してくれるのかというチャンス(があること)を、阪神の方にも理解してほしい」
阪神で成長できたという恩もあるからこそ、提示に耳を傾ける。「もちろん複数年で。単年契約は良くないと思う」という右腕の希望に沿うように、阪神側も複数年契約での大型契約の準備を検討。来季の優勝のために全力で引き留める。
「(日本は)阪神以外ではやろうと思っていない。何とか来年戻ってきて阪神を優勝させるように、チームのローテーションの柱として一生懸命投げていきたい」
右腕が見据える2つの未来。方向性は11月中旬ごろにみえるもようだ。サヨナラか、再会か。虎の命運をも左右する決断となる。