阪神、来季オマリー打撃部門コーチ浮上
阪神の来季の主に打撃部門のコーチとして、OBで元コーチのトーマス・オマリー氏(52)の就任が浮上していることが16日、分かった。関係者の話を総合すると、今後はメディカルチェックを受けるなどし、順調なら秋季キャンプから指導に当たる見込みだ。
オマリー氏は1991年に阪神入り。93年に首位打者を獲得し、95年には移籍したヤクルトを日本一に導いた。日本在籍の6年間はすべて打率3割以上をマークした。阪神時代はお立ち台での「阪神ファンはイチバンや~」のフレーズで人気者となった。
2002、03年と阪神で特命コーチとしてアリアスら外国人中心に指導力し、03年のリーグ優勝にも貢献した。04年に駐米スカウトに就任。助っ人のサポート役として、春季キャンプなどに帯同するなどしたが、09年に退団していた。
阪神は今季、得点、打点がリーグ5位、本塁打数がリーグ最下位と得点力不足を露呈。リーグ優勝を逃し、クライマックスシリーズでも早々と敗退した。水谷実雄打撃コーチが責任をとって辞任。打撃部門の大幅なてこ入れが予想されており、既に掛布雅之氏に臨時打撃コーチを要請。打線強化への危機感が鮮明になっていた。