今成、フェニックスL合流即3の3
「フェニックスリーグ、阪神16‐4斗山」(17日、アイビー)
レギュラー獲りへ、再出発した。16日に宮崎入りした阪神・今成が、いきなり3打数3安打2打点。CS敗退から4日。来季へ向けた貴重な実戦の場で、結果を出した。
初回から全開だ。1死二塁で、内角寄りに入ってくる変化球をはじき返した。三遊間を破る先制打を放つと、続く二回にも1死一、二塁から中前適時打。さらに四回は内角高め直球を右前へ運んだ。
3打席すべて2球目までに勝負を決め、広角に打ち分けた。「どんな状況でも初球から振っていこうと、テーマをもって臨みました」と狙い通り。ライナー性の3安打で、力を見せつけた。
一方で課題も残した。初回に先制打で出塁した後、走塁で判断ミスし二塁憤死。平田2軍監督から「打つだけの選手になるな」とハッパをかけられた。定位置獲りを狙う来季は、走守もおろそかにできない。今成自身も「すべてにおいてレベルアップしたい」と話す。勝負の9年目へ、決意の一歩を踏み出した。