藤浪来季へ始動!課題克服してV奪回だ

 阪神の藤浪晋太郎投手(19)が18日、鳴尾浜で練習を再開した。1年目の今季は先発ローテ入りして10勝6敗、防御率2・75をマーク。高卒新人としては十分な活躍を見せたが、本人に満足感はない。目標は05年以来遠ざかるチームのリーグ優勝。頂点を目指して、今オフは体力強化などの課題に取り組む。

 CS敗退から5日。藤浪が早くも鳴尾浜で始動した。ジャージー姿でジョギング、キャッチボール、約80メートルの遠投をこなした。約30分間、汗を流したルーキーの視線は鋭かった。V逸の悔しさは来季、必ず晴らす。ルーキーは来季のリーグ優勝をはっきりと目標に掲げた。

 「プロは144試合を積み上げての優勝。来年以降、しっかり、そこを目指せるようにしたいです」

 ルーキーイヤーは10勝6敗、防御率2・75。阪神の新人では67年の江夏豊以来となる2桁勝利をマーク。だが、“超一流投手”を目指す19歳にとって、その投球内容は心から喜べるものではなかった。

 「10勝しましたけど、自分で10勝したという感じはしないです。勝ち取った10勝ではない。たまたま、という感じです」

 シーズン中、いくら白星を積み重ねても「野手の方に助けてもらった」、「リリーフの方に助けてもらった」と周囲へ感謝の言葉を繰り返した。来季は自分の投球でチームを勝たせたい。2月のキャンプインまで3カ月あまり。シーズン中に見つけた課題をオフに克服し、2年目の成長へとつなげる。

 「課題はいっぱいあります。キャンプ、自主トレを通して取り組んでいきたい。時間はある程度、あると思うので今の時点でできる課題を一つ一つ、丁寧に取り組みたい」

 まずは体力強化だ。シーズン中のトレーニングは体力維持が主な目的だったため、このオフの期間に「全体的に鍛えたい」と、本格的なウエートトレーニングで体重増を図る。

 さらに、インステップの修正も課題の一つになりそうだ。中西投手コーチは以前から、「若いうちはいいが、今のままでは膝や腰を痛める」と修正に取り組ませることを明言。左足を真っすぐ踏み出し、「原点」(右打者の外角低め)への制球力アップを目指す。

 課題の分だけ、伸びしろは大きい。来季優勝を見据える藤浪が今オフ、さらなる進化を遂げる。

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