藤浪、2年目ジンクス打破へ打倒エース

 阪神の藤浪晋太郎投手(19)が19日、小雨舞う鳴尾浜で2日連続の自主練習を行った。練習後、「2年目のジンクス」を冷静に分析。今季以上に増えると予想されるエースとの対戦に投げ勝ち、ジンクスを打破するつもりだ。

 「2年目のジンクス」について藤浪は冷静に分析していた。プロ野球界では、ルーキーイヤーに活躍した選手が、2年目以降に成績を落とす傾向がある。

 過去、藤浪と同じく高卒1年目に2桁勝利をマークした松坂(当時・西武)や田中(楽天)も例外ではなく、翌年は勝ち星を落とした。

 「2年目のジンクスはよく言いますけど、1年目に活躍した投手が2年目はいいところで投げることが多い。各チームのエース級の投手に当たることが多くなると思う。体が元気な状態を知っている打者に、2年目以降、疲れが取れきれないと『藤浪、よくないな』と思われてしまう」

 今季は“サンデー晋ちゃん”の愛称が定着したように、先発した23試合のうち、日曜日に15試合、先発。相手チームがエースをぶつける火曜日、金曜日のカード初戦は、基本的に、メッセンジャー、能見が務めた。

 来季は、10勝(6敗)を挙げた実績から、藤浪も大事なカード初戦を任される可能性が高い。今季以上の厳しい戦いが待っているが藤浪は“エース超え”を宣言。このオフに、シーズンの疲れを取り除き、進化を遂げることで、今季以上の成績を収めるつもりだ。

 「ローテーションなので何とも言えないですけど、カード頭はエース級の投手がくる機会が多いので、そういう投手に勝てるようにしっかり投げたい。そういう投手に勝たないと、いい投手になれないと思う。今年より良くならないと、今年以上の成績を残せない」

 エースに投げ勝ち、「2年目のジンクス」を打ち破る。2日連続、鳴尾浜で汗を流した。若きエースの視線は、早くも来季をにらんでいる。

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