藤浪の夢「WBCで森友とバッテリー」

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が20日、大阪桐蔭高の1学年後輩で、複数球団が今秋のドラフト1位候補としている森友哉捕手(3年)に関して太鼓判を押した。この日、甲子園の室内練習場で汗を流したルーキーは、WBC日本代表でのバッテリー再結成に胸を膨らませた。

 あと数日後の24日に迫ったドラフト会議。藤浪の最大の関心は、高校時代に甲子園で春夏優勝バッテリーを組んだ森友の“命運”だ。雨のため甲子園室内練習場で汗を流した藤浪は、かわいい後輩についてリップサービス抜きにこう絶賛した。

 「いい選手ですし、アマですけど、高校時代に見た中では、一番いいバッターでした。いいキャッチャーだと思いますし、リードも悪くない。プロでは勉強することがありますし、高校生で即戦力を求めるのはおかしいので、どこへ行っても何年かかっても勉強すればいいと思います」

 誰よりも、その実力を知っている。同じ大阪・堺市出身。中学の大阪泉北ボーイズ時代はライバルの堺ビッグボーイズに所属した森友と対戦し、桁外れの打撃に苦しめられた。チームメートとなった高校時代もシート打撃で随分打ち込まれた。

 最も強く印象に残っているのが昨年9月、ともに出場した18U世界選手権だ。多くの代表選手が木製バットに苦戦する中、森友は金属バットと変わらず、快音を連発。「森だけはバッティングを変えずに対応していた」と藤浪は舌を巻いた。

 そして、運命のドラフトで後輩がどこの球団に指名され、どの球団のユニホームに袖を通すことになるのか。藤浪もちょうど1年前の自分の心境を思い返し、こう話した。

 「すごくいい選手だと分かっているので、どこへ行っても、楽しみにしているし、頑張ってほしいと思う」

 また、近い将来、オールスター、侍ジャパンなどで大きな舞台で黄金バッテリーを再結成する夢も広がる。

 「運が良ければ、そういうこともあるかもしれませんね。何かの縁があればですね」。柔らかい笑みを交え、声を弾ませた。

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